時代を観る 「世界は宗教を必要としているか ?」

<人口比にみる世界の宗教の割合>

各国国勢調査…2012年

◎キリスト教…31.5%(22億人)   ◎イスラム教…23%(16億人)  ◎ヒンズー教…10億人

◎仏教…5,000万人  ◎ユダヤ教…1,400万人  ◎無宗教…11億人

世界の84%(58億人)は自分の宗教を持つとされ、無宗教の6割は中国人です。又日本人7,200万人(人口の半分)が無宗教と言われています。世界の6人に1人は無宗教と言われる中で、果たして日本人は無宗教なのでしょうか?

<日本人の宗教の割合>

◉神教…1億600万人  ◉仏教…9,600万人    ◉キリスト教…200万人

世界は宗教を覇権の武器として、その拡大に用いた歴史がありますが、お隣 韓国のキリスト教人口比30%に比べ、わずか 2%未満の日本人の宗教観はどう考えたら良いのでしょうか?

<日本人に根付く 大自然に神を観ずるDNAとは>

平安時代から明治維新前までに浄土真宗を除き「神仏習合」…が基本で「八百万の神」…そして「和」を至上のものとする思想は「言霊」と言われ、日本人独特の宗教観を創りました。……古代の神道の特徴は ?!

★「教祖がいない」 ・ 「教義(ドグマ)がない 」 ・「自然が神殿 」 ・「戒律がない」  ・「無偶像」  ・「無組織」……およそ3万年〜5万年前に縄文文化は、古神道の概念(基層)を持っていたと言われますが、哲理はあっても教義を持たず、具象化出来ない神…目に見えないエネルギーを身体で感じ「鏡」に映るおのれと対峙して 心(魂)を磨く…この宗教観は 世界に例を見ません。年末年始に頭を下げて、自分を省みて 感謝を伝えるために 老若男女は集います。…この混沌とした時代こそ 古代の信仰心「省みる心」…が必要なのかもしれません。