力の時代再び……PART 2 パワーポリティクスの昨今

<米国の 新権力者に観る  病める大国の真実>

オバマ大統領の無策による 7年間は、米国民の失望と共に 世界に新たな混乱を生む事となりました。又 グローバル化と言う「新自由主義」は米国ばかりか世界秩序の破壊とさらなる格差を拡大しました。……米国の経済状況を見てみれば、所得上位の1%が富の半分を占め 中間層は下位へ脱落し 人口の約15%=5000万人近い人々は、毎月フードスタンプ(無料食券)の配布を受けているのです。 予想に反して、クリントン女史の支持率は伸び悩み その原因は、ひとえに現政権オバマ氏の失政に、党首はおろか国務長官経験者の女史さえ 未だ気づく事が出来ていないと言わざるを得ません。ここにも 国中枢と国民の「格差」…は露呈されています。

<極右も極左も…「異曲同工」>

共和党=トランプ氏 (極右タイプ) 戌・水星人………民主党=サンダース氏 (極左タイプ)  巳・氷令星人…真逆の候補の人気が落ちないのは、共に 現状に不満があり、現権力者の欺瞞と偽善に強い怒りを込め極端な候補に、そのエネルギーをぶつけているのではないでしょうか?「大運 未」の時代…物事の果実の実りが見え始めたこの年、人々は言葉巧みに その座についた 権力者を退け 生身の人間の「本音」に耳を傾け始めたのです。

 

2016年「丙申」力の時代再び…パワーポリティクスの歴史

<リーダー無き時代の権力とは>

Gゼロ時代に(イアン・ブレマー)世界は突入したと言われていますが、2度の世界大戦後の世界は冷戦と言う構造のバランスで保たれていました。しかし 大運「丑」の時代の対面「未」の真っ只中 戦後70年を超え、その構造は大きく変わりました。EU共同体の分裂の危機〜難民流入と経済格差によるナショナリズムの台頭……世界の警察を自認する米国もその手を下ろしました。「申」の年は再開というキーワードですが、ジワリと権力者の復権の匂いがします。ロシアのプーチン(辰・火令星) トルコのエルドラン(午・木令星)…中東諸国の権力構造は世界の権力構造をも変えようとしているのです。144年の周期の前期の権力者と後期のこれからの権力者とでは何が違うのでしょうか?良くも悪くも リーダー不在の時代の到来は、間違い無く来ているのです。大運未の特徴で曖昧で混沌としたこの時代ですが「申」の大運への移行期に徐々に、新時代の権力構造が観え始めました。

<歴史に残る世界の三大殺戮者>

3位=アドルフ・ヒットラー(ドイツ) 1700万人(1934〜1945年)

 2位=ヨシフ・スターリン(ソ連) 2300万人(1922〜1953年)  

1位=毛沢東 (中国) 7800万人(1943〜1976年)

<形成時代の 新リーダーとは‼︎>

戦後の生長期のリーダーは、「俺について来い型」のリーダーであり、お任せ型で、ピラミッド型の産業構造でした。何事もトップの言うとうりで、よく言えば強者が弱者を率いてくれる時代でもあり、親方日の丸時代と言われました。…形成時代のリーダーは、トップを走ると言うよりも「請われれば、一差し舞える型」のリーダーで、しんがりを務め 常に後ろに回るリーダーです。自立をした人を巧く束ねて、調和と平等を旨とします。独り勝ち時代はもはや 終わったのです。如何に創意工夫し、人の心や能力を活かすか‼︎…力では無い「技能」がパワーと言われるテクニック時代の到来なのです。米国 シリコンバレーでは、すでに ジーンズにTシャツ姿の億万長者が出現し 世界中で新権力を得たリーダーが点から線で結ばれ始めています。